詳細なネタバレはありませんが、完全にまっさらな状態で小説を読みたい方は閲覧をお控えください。
※発売当初は紙書籍版のみでしたが、現在は電子書籍版もあります!
Traces of Two Pastsについて
久々に漫画以外の本を読みました(笑)
小説「Traces of Two Pasts」はFINAL FANTASY VII(FF7)のシナリオを担当されている野島一成氏が描いた小説作品です。
公式の製品紹介では
「聞きたいって言った人、いなかったし、話したいと思う相手もいなかっただけ。ね? 聞く? 聞く?」
FINAL FANTASY VIIの世界を彩るふたりのヒロイン、エアリスとティファの知られざるそれぞれの軌跡
となっています。上の言葉は小説の中のエアリスの一言です。エアリスらしい話し方です。
この小説の中ではティファが自分の幼少期からアバランチ(分派)の始まりまでをエアリスやレッドXIIIを相手を中心に語っており、エアリスが自分の幼少期からザックスに会う前の物語をティファに話しています。
もう一話、ある神羅兵の過去話が含まれております。これはエアリスの軌跡の一部として語られています。
これまでゲームの中では描かれなかった物語が小説作品として読むことができ、FF7リメイクにも関連してくる話が盛り込まれているため、FF7ファンには一読の価値ありかと思います。
それぞれのストーリーの概要、感想をネタバレにならない程度に書いていきます。
ちなみにページ数は406ページです!思ったより多かった(笑)
ティファの軌跡
ティファの軌跡は、ティファの幼少期からアバランチの分派の始まりまでの時系列となります。ストーリの中心はもちろんティファ。
ニブルヘイムでの給水塔でのクラウドとの会話、師匠であるローシャ・ザンガン(ファーストネーム初めて知りました!)との出会いと修行の日々、ニブルヘイム壊滅後にスラムに流れ落ちた経緯、スラムでの過酷な日々、そこでのアバランチとの出会いが語られています。
ザンガン師匠の修行については詳細に語られており、ティファの強さの秘密がわかります。
あとはシャワー好きな描写も小説では記されています。FF7リメイクで戦闘が終わるたびに、やたらと「シャワー、浴びたいな♡」と頻繁に言うのが不思議で仕方なかったのですが、単純にただのシャワー好きだったようです(笑)
それよりも一番印象的だったのが、やはりティファのスラムでの暮らしです。今まで、何不自由なく暮らしてきた日々から一転、スラムでの過酷な暮らしへ。大好きなシャワーも満足に浴びることができずに日銭を稼ぎ、そんな中でもマーレやジェシー、バレットやマリン達、仲間たちと出会い、前向きに生きようとする姿勢。
こんな流れで語られていますが、全体的には明るい話ではないですね。。まあ、スラムに流れ着いた経緯を考えれば仕方ないですが。
FF7リメイクの続編で小説に出てきたキャラクター(特にザンガン師匠!)が出てくるか楽しみです!
エアリスの軌跡
エアリス編はエアリスの幼少期からザックスに出会う前までの話。結論から言うと、こちらも明るい話ではありません(笑)
神羅ビルでの暮らし、母イファルナとの脱走、イファルナの死とエルミナとの出会い、エルミナとの五番街スラムでの暮らしとエアリスの不思議な能力、周りで起こる事件の数々。
FF7リメイクで描かれていた、ビッグスと五番街スラムの孤児院との関係も語られています。
物語の大部分は育ての母エルミナの「仕事」についての詳細やそれにまつわる事件についてが多くを占めます。今後のFF7リメイクには関連してこなさそうなストーリーではありますが、これまでの作品で描かれてこなかった部分でもありますので興味深く読ませていただきました。
エアリスの軌跡 ー絵画の中の調査隊ー
こちらはエアリスの幼少期に関連する神羅兵の物語となります。これまでのストーリと関連するのかなあと思ったのですが、FF7リメイクに出てきたこの部屋↓
壁一面に絵が描かれています。
幼少期にエアリスが過ごした部屋で、エアリスがあの絵を描いた経緯。
もちろん原作にはなかった描写ですが、こちらの秘密もこの小説の中で語られています。
まとめ
まとめです。
・ティファの軌跡:明るい話ではない。ダンカン師匠との出会いや修行について、アバランチメンバーなど現在の仲間との出会いについて語られている。FF7リメイク続編でダンカン師匠が登場するか楽しみ!
・エアリスの軌跡、絵画の中の調査隊:明るい話ではない(2回目)。神羅兵編ではFF7リメイクに出てきた部屋の絵についての秘密が語られている。
以上、小説FINAL FANTASY VII REMAKE 「Traces of Two Pasts」を読んでの概要、感想となります。
久しぶりに漫画以外の本を読みましたが、大変面白く読ませていただきました。FF7ファンの方は一読の価値ありと思います!
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