映画レビュー用に作ったブログなんですが、これが初めての映画レビューになります。
重要なネタバレは含みませんが、完全にまっさらな状態で映画をご覧になりたい方は閲覧をお控えください。
竜とそばかすの姫について
映画「竜とそばかすの姫」は細田守監督による長編オリジナル作品第6作です。
私がこれまでに観た細田監督の映画は3つ
・2006年 時をかける少女
・2009年 サマーウォーズ
・2012年 おおかみこどもの雨と雪
です。どれも面白く観させていただきました。
今回の「竜とそばかすの姫」のあらすじは
(以下公式サイトから一部引用)
17歳の女子高校生・内藤鈴(すず)は、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。
母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。
ある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。すずは、自分を「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。
数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった。乱暴で傲慢な竜によりコンサートは無茶苦茶に。そんな竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づくベル。一方、竜もまた、ベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく。
やがて世界中で巻き起こる、竜の正体探し。
<U>の秩序を乱すものとして、正義を名乗るAsたちは竜を執拗に追いかけ始める。ベルは竜を探し出しその心を救いたいと願うが――。
現実世界の片隅に生きるすずの声は、たった一人の「誰か」に届くのか。
二つの世界がひとつになる時、奇跡が生まれる。
といったあらすじ。
ネタバレになるので詳しくは書けないのですが、同じく仮想世界が題材となった2009年のサマーウォーズとは違い、現代の問題にも焦点を当てた描写もありましたね。このあたりは映画館でご覧いただければと思います。
登場人物と声の出演
主人公はすず/内藤鈴
仮想世界<U>ではベルと名乗っています。
声の出演は中村佳穂さん。
私の勉強不足で全然知らない方でしたが、声優さんというよりはシンガーソングライターの方なんですね。
歌声がとてもキレイです。この映画の目玉の一つと言っても過言ではないでしょう。声優としてはなんと初出演だそうです!凄いですね。初出演だったり、話題の俳優さんが声を担当していたりすると、ちょっと、うん?ってなることがあるのですが、私は全く違和感なく聞くことができました。歌声はこちらから↓
その他の声の出演も非常に豪華。
すずの幼馴染に成田凌さん、お父さん役で役所広司さん、同級生に染谷翔太さん、玉城ティナさん、仮想世界<U>の中の竜の役で佐藤健さんなどなど…….とにかく主要キャラクターには豪華俳優陣が揃っています!
そんな中で一際、際立つ存在、半端なく上手い声優さんいるなーと思っていたら、 仮想世界<U>の中の 自警団のメンバー「ジャスティン」は森川智之さん!
私の大好きなFF7のセフィロス、クレヨンしんちゃんの野原ひろし(2代目)、デビルメイクライのダンテなどなど…….好きなキャラを挙げたらキリがありませんね。
ただこのジャスティン、映画の中ではすげーやなヤツでした(笑)
島本須美さん、宮野真守さんなど、他にも実力派の声優さんは多く出演していますが、主要キャラクターとは言えないですね…..話題のアニメ映画には旬の俳優さんが出演することが多い傾向ですが、実力のある声優さんも是非主要キャラクターの声を担当してほしいものですね!
映像について
映像については↑の予告動画から一部見ることができます!
主な舞台は「仮想世界」。2009年のサマーウォーズの時点でも既に「仮想世界OZ」がありましたね。
サマーウォーズは長野県+仮想世界、今作は高知県+仮想世界
どちらも田舎(失礼?)+仮想世界ということでそのギャップが楽しい作品ですね。
仮想世界<U>の中の映像もとても美しかったですが、私は田舎者なので、特に空の描写がとてもキレイで好きだなと思いました。是非映画館で見たほうがいいと思います!
強い「美女と野獣」感
私は強い違和感を感じなかったのですが、ディズニーマニアの妻からの意見
こんなに美女と野獣を詰め込む必要ある!?だそうです(笑)
今作はディズニー映画「美女と野獣」がモチーフになっていると細田監督も仰っています。
<細田守監督>最新作「竜とそばかすの姫」は「美女と野獣」モチーフ インターネットを肯定的に描く(MANTANWEB) – Yahoo!ニュース
そもそも主人公の名前「ベル」ですからね(笑)
中盤のストーリーは全く、「美女と野獣」のストーリーそのまんま。「美女と野獣」を1回しか見たことのない私でも「ああ、ここはあのシーンやん」って思うことが多かったです。コアなディズニーファンだったらより強くディズニーを感じたことでしょう。
「美女と野獣」をオマージュするのは問題ないと思いますが、そのせいでストーリーにチグハグ感が出てしまったの否めないですね、と妻が言っていました。
何も考えずに見てた私はそんなに気にならなかったです(笑)
まとめ
まとめです。
・主人公役の中村佳穂さんの歌声がすごい好き。これだけで観てよかったと思う。
・声の出演が豪華。ただ主要キャラクターには話題の俳優さんだけでなく実力派声優さんにも出演してほしいところ。
・ストーリーの大筋の流れは問題ないと思うが、やや「美女と野獣」を詰め込み過ぎた感じがある?
以上です。ほとんどの人にはお勧めできる映画と思います。是非美しい映像と歌声を映画館でお楽しみください!
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