ふるさと納税とワンストップ特例制度
皆さん、ふるさと納税はお好きですか?
「好き」というよりは節税目的で行っている人が多いかと思います。
かくいう私もふるさと納税は毎年行っており、昨年(2021年)も酒類ばかり購入してしまい、妻に冷たい目で見られました(笑)
ふるさと納税のいいところは納税した金額(正しくは寄付した金額から2000円を差し引いた金額)分、寄付金控除を受けられるところです。
この控除を受けるには『ワンストップ特例制度』を活用するか、『確定申告』を行う必要がありますが、これまで私はワンストップ特例制度を利用して寄付金控除を受けていました。
この制度は簡単に言うと、
「ふるさと納税をする→自治体から申請書+返信用封筒などが届く→申請書を記入して、マイナンバーカード(裏表コピー)を返信用封筒に一緒に入れて送り返す」
この流れだけで来年度の住民税から寄付金-2000円分が引かれるという、一見とても楽な制度に見えます。
しかし、ふるさと納税をしている方はご存じと思いますが、納税先の自治体によっては以下のような自治体も存在します。
ワンストップ特例制度は意外とめんどくさい?
ワンストップ特例制度をしたことはがある方は以下のような経験をした方も多いと思います。
① 返信用封筒が自分で折るタイプの手作り封筒
② 自分で切手の用意が必要
・・・どうでしょうか。もしかして上記2点でイライラするのは私だけでしょうか(笑)
不器用な私にとっては特に、①の返信用封筒を折るのが超絶ストレスでした(/・ω・)/
②の切手をわざわざ購入して貼るのもめんどくさい。このIT全盛の時代になんてめんどくさいことをさせるんだろうと常々思っていました。
このワンストップ特例制度はオンラインで可能な自治体も僅かながらありますが、なぜかオンラインでも申請書の提出が必要というよくわからない現状。
これが一つの自治体のみならまだしも、仮に5つの自治体に納税してしまった暁には年末年始の忙しい時期に、折り紙作業に多大な時間を費やさなければなりません(前もってやっておけよというツッコミは聞こえません笑)
自治体の涙ぐましい経費削減かも?
ただ、上記の封筒や切手に関しては、各自治体の厳しい財政難が影響しているのかもしれません↓
検証・ふるさと納税:ふるさと納税、自治体2割超が赤字 上位20位、全寄付の2割占める | 毎日新聞 (mainichi.jp)
ふるさと納税を行っている自治体によっては収支がマイナスになっているところもあるようなので、勝手な想像ですが、各自治体の涙ぐましい経費削減が原因なのでしょう。
そのため、応援した自治体をこんなことで責めることはできません( ノД`)
手間だと思うならいっそのこと自分で確定申告をしてしまおう!
さて、前置きが大変長くなりましたが公私ともに昨年の年末年始がとても忙しかった私はワンストップ特例制度を見事にすっぽかしたため、e-taxを活用して確定申告を初めて行いました。
文句を言う暇があるのなら自分でやってしまおう!と珍しくポジティブになったわけです。
非常に簡潔ではございますが、その流れを説明していきます。
少数派かもしれませんが、私と同じように封筒の折り紙作業ですぐにイライラしてしまう人の参考になれば幸いです^^
まず必要なもの
①マイナンバーカード
②スマホ(マイナンバーカードの読み取りが可能なもの)
③PC(必須ではないがあったほうがいい)
最悪、①②があればできますが、数字の入力はスマホでは打ちにくいので、追加で③のPCがあった方がいいですね。
PCを使うならICカードリーダーもいるの?って思いましたが、スマホを活用すればICカードリーダーは無くてもe-taxでの確定申告は可能でした。
ちなみに2022年2月末現在、マイナンバーカードを読み取れるスマホはこちら↓
「寄付金控除に関する証明書」を申請・交付する
各ふるさと納税のサイトで「寄付金控除に関する証明書」を交付手続きを行います。
私は楽天ふるさと納税で申請しましたが、申請から交付までに3-6営業日かかるので先にやっておきましょう!
e-私書箱とマイナポータルを連携させる
マイナポータル (myna.go.jp)にログインし、e-私書箱のアカウント作成、マイナポータルと連携する。
e-私書箱とふるさと納税サイトを連携
ふるさと納税サイトと連携させることにより、2で申請した「寄付金控除に関する証明書」をダウンロードすることができます。
各ふるさと納税サイトのマイページから行けると思います。
e-taxとマイナポータルを連携し確定申告書を作成、提出する
上記の連携は、PCで行うときはICカードリーダーが必要となる時がありますので、スマホで進めていった方が無難でしょう。
もちろんICカードリーダがある人はそのままPCで進めていけばよいと思います。
マイナポータルからe-taxに連携した後は、e-taxで確定申告書を提出します。
この確定申告書の提出作業からはPCで進めることを勧めします。
入力作業自体は職場からもらっている方は、源泉徴収票などを見ながら入力をしていくだけで特に難しいとはありませんね。
ふるさと納税の『寄付金控除に関する証明書』もダウンロードしたデータから自動で反映することができます。便利^^
サラッと書いたが結構苦戦しました
さて、上記が一連の流れですがいかがでしたでしょうか?
実はこれ、かなりサラッと書いています。特に、各連携については苦労しましたね。
これは最初はPCメインで連携を進めようとしたためであって、上述したようにある程度はスマホで連携を進めて、最後のe-taxを用いた確定申告書の提出からはPCで進めて良いのかなと思いました。
あとはe-私書箱がWindows 11に対応していなかったためか、ログインできなかったこともありましたね。
その他、e-tax使用時はブラウザ拡張機能をインストールする必要があったりとかそこそこ手間をかけましたが、なんとか確定申告書提出までは上記の流れで行うことができました。
ワンストップ特例制度とどっちが楽?
正直、連携に苦戦したため今年に関してはワンストップを使った方が楽かなと思いましたが、一度連携してしまえば明らかにe-taxで確定申告してしまった方が楽でしたね。
来年以降、封筒を折るのにイライラしなくて良さそうです(笑)
また、話が少し変わりますが、確定申告の仕組みを学ぶ上でも一度、自分で確定申告をしてみることはいい経験になったのではないかと思っています。
医療費控除、住宅ローン控除など、ほかの控除の申請もできますからね^^
まとめ
この記事のまとめです。
・ワンストップ特例制度は意外とめんどくさいことがある
・e-taxを活用した確定申告は色々な連携にちょっと手がかかった
・連携にICカードリーダーは無くてもできる、マイナンバーカードと読み取りに対応したスマホが必要。
・e-taxの連携には手間がかかったが、一度設定してしまえば今後は楽そう^^
以上です。
ワンストップ特例制度を行った方も、後から確定申告は出来ますので、興味がある方は是非やって見てください!
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